2009年12月5日土曜日

食事

糖尿病研究の第一人者J大学のK先生の講演をお聞きする機会がありました。講演の中で糖質制限に関しての御意見もありました。「糖尿病患者の食事における糖質の至適割合に関してはまだcontroversialである。しかしながら極端な糖質制限が望ましいと主張している人がいるが、これは誤りである。脂質中心のエネルギー摂取は、見かけ上の血糖値は下がるが、心血管イベントを抑制することにはつながらない。誤った食生活を行い、余計に悪化してJ大学を受診される患者も少なくない、、、」といった趣旨のコメントを研究データ等を示しつつ述べられていました。
やはり、糖質ゼロの食事(10/29,10/30)は学術的には疑問視されているようです。

糖尿病ではなくとも、過食、運動不足等により多くの人が知らないうちにIGT(耐糖能障害)に陥っています。IGTになると、動脈硬化が促進され、DMに匹敵するほどの割合で心血管イベントを生じてきます。40歳代のACSは良く目の当たりにしますし、30歳代のACSも珍しくありません。そのような人はIGTやDMを有していることが多いです。人ごとではありません。早いうちからの生活習慣是正が極めて重要です。腹が出てきた人、少し血圧が高めの人、少しコレステロールや中性脂肪が高めの人、などは要注意であり、、”少し”であっても、危険な兆候のようです。そのような人は75gOGTTを施行して、IGTの有無をチェックするとよいと思われます。IGT+上記の軽度異常は、相乗的に動脈硬化を促進させます。要はメタボリックシンドロームですね。。。
糖質の至適割合に関してはまだcontroversialとのことで、心血管イベント予防のための"バランスの良い食事”とは何が理想かわかりませんが、IGTの方には、日本食 + αGI が良いとK先生は言っていました。

自分は、食事においては糖質は少なめを心がけていますが、相変わらずビールや日本酒は飲んだくれで、これにより程よい糖質摂取となり、結局バランス良くなっていると思っています(苦笑)。1日1食生活はまだ続いており、元の体重から4-6kg減を維持しています。

3 件のコメント:

  1. あまり気にしないで食べるのが一番のような気がしますね(^.^)。

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  2. Kim先生、コメント有り難うございます。
    鹿児島はおいしいものが沢山ありますから、食べ過ぎに注意してくださいね!

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  3. すでに遅かったりして(^.^)。

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