2009年10月3日土曜日

船頭多くして、船、山に登る

大部屋入院中の全くノーマークの患者が急変しました。幸か不幸か日中の、人の多くいる時間帯だったため複数の医師を含め多くの人が集まりました。しかしながら、皆が勝手なことを言って、勝手なことをやって、、、、全くもってまとまりがなかったそうです。僕自身は残念ながらその場にはいませんでした。
しばらくの蘇生行為の後何とか自己心拍再開しましたが、その後、その蘇生行為に参加していた後期研修医は、リーダーが不在であった旨感想を漏らしていました。

やはりチームダイナミクスは大事です。

AHA ACLSのメガコードテストチェックリストには、”チームメンバーにCPRの役割を適切に割り当てる”といった項目がありますが、勿論それも大事ですが、その前に”自分がリーダーである”ことを周りにアピールすることが大事であることを感じた一件でした。
いつも同じチームで行っている場合や、明らかなるリーダーが存在する場合は、あまり問題になりませんが、そうでない場合はより重要になります。

3 件のコメント:

  1. これは院内での統一と言うか、J先生が頑張って皆に伝えるしかないですね。

    私の病院では自然発生的に、その場で一番若い(年齢ではなく医師としての経験が)先生がリーダーになる事になっています(主治医がいれば主治医がリーダーになりますが)。

    研修医の先生は全員ACLSかICLSを受けています(と言うか受けさせている)から。

    研修医の先生が「ショック後2分はリズムチェックしないんです」と言えば、不勉強な先生は、「リズムチェック??えっ、、、、」と黙ります(^.^)。私は後ろの方でにやっとしています。私が同じ事言えば、けんかになるでしょうから。

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  2. Kim先生、貴重なコメント有り難うございます。なかなか耳が痛いお言葉でもあります(笑)(汗)。
    当院もAHA以外にも、院内ICLSコースも開催しており、心肺蘇生教育はまずまず浸透している部類に入る施設かと思います。ただ、初期研修医だけで50人以上、後期研修医100人、それ以外の常勤医130人、看護部、パラメディカル含め、、、職員数は何人なんでしょ???、医師不足の世の中では相当恵まれている環境ですが、その分出入りが激しいので、なかなか意思統一が難しい環境なんです。。。。って、いいわけですよね。。。

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  3. 私の病院は医師数が30名程度で、救急に関しては私の言うことを聞いてくれます。研修医も数名しかおりませんので、、、

    比較的院内の統一がとりやすいです。

    たしかに、循環器系(J先生もそうでしたね、すみません)の先生が蘇生の現場に来ると、混乱する事が多いです。俺がCV入れる!早くエピ入れろ!!挿管だ!!って(^.^)。リーダーの許可を得ないとやっちゃだめですがね(^.^)。

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