2009年8月18日火曜日

単相性と二相性

心室細動の電気的除細動の推奨エネルギー量は単相性360J、二相性120-200Jです。
cardioversionは単相性100Jから、二相性の至適エネルギーは不明です。でも心房細動の時は単相性100-200Jから、二相性100-120Jから開始します。

Up To Dateには、”generally one-half that required with monophasic waveforms”と、二相性は単相性の概ね半分のエネルギー(で同等の効果)、と記載されています。
心室細動に対する除細動に関する研究のメタアナリシスでは、二相性115-130Jが単相性200Jと同等の効果であったとしています(Resuscitation. 2003;58:9-16.)。
心房細動に対するcardioversionの研究(nonRCT)では、cardioversionに要したエネルギー量の中央値は単相性で200J、二相性で100Jだったそうです(Am J Cardiol 2004;93:1495-9.)。
はい、確かに、半分くらいってことで。

でも、8/15の心房粗動のcardioversionの記事では、”約1000回の心房粗動のcardioversionの成功エネルギー量の中央値は二相性で50J、単相性で200Jほどだった(Am J Cardiol 2004;93(12):1495-9.)”。うーん、半分じゃないですねん。



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